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NiVEの初期設定

  NiVEに必ずしなければならない初期設定は存在しません。以下のことをしなくとも読み込みから出力までは
たいていできます。 ただ、しておいたら『しておいてよかった』と思う時があるかもしれません。
では、初期設定をしていきます。まず、『NicoVisualEffects.exe』を実行しNiVEを起動します。そして、上部メニュー
から『設定』→『環境設定』の順にクリックします。すると図のような画面が開くと思います。
環境設定
これらの意味を以下に記すので思い思いに設定してください。
項目名意味
操作ごとにプレビューを更新するフィルターの設定などを変更するたびにプレビューが更新されます。それが煩わしいと
感じる場合は外しておきましょう。
waveOut* APIを使うwaveOut* APIはWindowsが持っている音声再生ツールです。これにチェックを入れるのは音声が再生できないときの最終手段としてです。
ウィンドウをツール
ウィンドウにする
ただウィンドウに最小化と最大化のボタンがあるかないかぐらいです。変更したところで
大きな差はありません。
マルチスレッドを使用するマルチスレッドとは『タスクマネージャ』の『パフォーマンス』タブで確認したとき、CPUの使用履歴が2つ以上あるものです。 (タスクマネージャはタスクバーで右クリックした時の項目にある『タスクマネージャの起動(K)』をクリックして起動できます。) マルチスレッド対応のプラグインでマルチスレッドを有効にするときに入れましょう。
エクスプレッションを
有効にする
エクスプレッションはレイヤーやエフェクトの動きや変化を制御するためのプログラムのことです。これを外すのは エクスプレッションが原因の動作障害が生じた場合ぐらいです。
(起こることは無いと思うが)
エクスプレッションの
チェックを省く
エクスプレッションのコードチェックを省略します。これにチェックを入れる理由は無いし、したとしても 次の起動時には外されているので触る必要はありません。
時間のスクロール方向マウスのスクロールを動かしたときどちらへ時間がスクロールするかの設定です。
拡張子を関連付けるNiVEのプロジェクトファイル(*.nvp)を関連付けます。これはしておいたほうがいいでしょう。

    AviUtlの初期設定

      これもNiVEと同じく必ずしなければならない初期設定はありません。ただ、こちらは初期設定をしたかどうかで
    出力するときに影響を及ぼすものがあります。(ある長さ以上の動画が作れない、出力した動画がきれいでない等)
    では、初期設定をしていきます。まず、『AviUtl.exe』を実行し、AviUtlを起動します。そして、上部メニューから
    『ファイル』→『環境設定』→『システムの設定』の順にクリックします。すると図のような画面が開くと思います。
    環境設定
    これらの意味を以下に示すので思い思いに設定してください。(『aviutl.txt』のコピペに近いです。)
    項目名説明
    最大画像サイズ編集できる最大画像サイズを設定します。設定できる画像サイズは640×480以上で
    かつ8の倍数です。
    最大フレーム数編集できる最大フレーム数を設定します。設定できるフレーム数は1024~8388607
    です。
    キャッシュフレーム数編集用のキャッシュフレーム数を設定します。多すぎるとメモリをたくさん消費します。適正値は8~32だそうです。
    リサイズ設定の解像度リストサイズの変更やリサイズの解像度リストを設定します。よく使うサイズや解像度をここで設定しておくと便利ですが、そうでない場合は サイズの指定時に任意のサイズに変更することができるので変更する必要はありません。
    プラグインとコーデックの情報をキャッシュする普通は起動時に取得する入出力、言語拡張プラグインとコーデックに関する情報
    をキャッシュします。コーデックを任意のものにしたい場合は外しておきましょう。
    プロファイルに圧縮の設定を
    保存する
    プロファイルとはフィルタなどの設定を保存してあるものです。このチェックを入れるとプロファイルに動画出力時の圧縮 の設定も保存しておくことができます。
    フレーム番号を1からにする最初のフレーム番号が1になります。これは特に変更する必要はありません。
    フレーム移動時にSHIFTキーを押しているときは範囲選択移動にする『Shift』キーを押しながら矢印キーを押すと1フレームずつ動かすことができます。
    これをキーフレーム移動にしたい等の場合はこのチェックを外す必要があります。
    再生ウィンドウの動画再生をメインウィンドウに表示するメインウィンドウで動画を再生します。メインウィンドウで特に作業をしない場合は
    入れておいてもよいかもしれません。デメリットは音量調整が再生中にしかできない
    ことと、『停止』が使えないことです。ちなみに再生ウィンドウの『再生』と『一時停止』
    ボタンは機能しています。
    YUY2フィルタモード
    (プラグインフィルタが使えなくなります)
    YUVフォーマットを使用する場合は無駄な処理が省けるため動作がその分高速に
    なります。(実感はほとんどできない)それよりもほとんどのフィルタが使えなくなる
    デメリットのほうが大きいのでチェックを入れる必要はありません。
    LargeAddressAwareを有効にするメモリを2GB以上使えるようになります。64bit版OSの場合4GBまで使えるようになる
    のでチェックを入れておきましょう。ただし、変更には管理者権限が必要となります。
    任意フレーム数移動ショートカット使用時に移動するフレーム数を設定します。ショートカットを使用しない場合は必要ありません。
    読み込み時のfps変換リスト映像または音声データ読み込み時のフレームレートを設定できます。たとえば8.4fpsの動画を読み込みたい時、この項目に8.4又は42/5と 入力します。
    デフォルトの出力ファイル名デフォルトの出力ファイル名を設定します。以下の環境変数が使用できます。
    • %p:編集中ファイルのパス(例えばC:¥User¥wada¥desktop¥動画編集¥AviUtl)
    • %f:編集中ファイルの名前(例えばシャナムの流星剣講座)
    • %a:編集中プロジェクトファイルの名前(例えばネタ総集編)
    • %w:出力する画像の幅(例えば512)
    • %h:出力する画像の高さ(例えば384)
    • %u:出力先頭フレーム番号(例えば1)
    • %b:出力終了フレーム番号(例えば71312)
    • %c:プロファイル名(例えばデフォルト)
    出力終了時のサウンド出力終了時のサウンドを設定します。設定したいと思う音声ファイルのパスを入力
    しましょう。(しなくてもよい)
    画像処理スレッド数
    (0=自動設定)
    『AviUtl』が使ってもいいスレッド数を設定します。何か不調があれば数を指定すればいいですが、通常はこのままでいいでしょう。 『個別のCPUを割り当てる』はチェックしても意味がないか逆に効率が落ちるので外したままでいいでしょう。
    出力時のファイル書き込み
    単位
    出力時の一度にファイルに書き込みバイト数を設定します。高速化に挑戦したいなら この数を増やしてみてもいいと思います。出力に失敗するときはこれを『0』に設定
    すると成功することがあるようです。
    SSEを使用
    SSE2を使用
    CPUのSIMD拡張命令セットのことです。つまり、これに対応しているCPUでチェックを入れておけばエンコードが早くなります。
    aviutl.vfpをVFPlugin登録『AviUtl』のプロジェクトファイルを他の編集ソフトで開けるようにする設定です。
    チェックしておいて損はありません。
    [開く]でプロジェクトファイルを指定したときはプロジェクト
    として開く
    [開く]でプロジェクトファイル(.aup)を指定した場合にプロジェクトとして読み込むようにします。 [プロジェクトを開く]出なくても開けるようになるので便利です。外す理由は
    ありません。
    YUY2変換時にY:16-235,
    UV:16-240の範囲に飽和
    範囲外に出ている色データを範囲内に丸めます。基本的には外しておきます。ただ、画像が変だと思う時にこれを入れると 改善することがあるかもしれません。
    編集のレジューム機能を有効終了時に編集プロジェクトを自動的に保存し次の起動時に自動的に読み込みます。ただ、そのためにファイルをたくさん作ったり 動作が重くなったりするのが嫌いな人はチェックを入れないほうがいいです。
    ファイル選択ダイアログで
    上書き確認をしない
    ファイル選択ダイアログで上書き確認のダイアログを出さないようにします。
    このダイアログが煩わしい人は入れておきましょう。
    ファイルのドラッグ&ドロップ時にファイル選択ダイアログを表示するメインウィンドウにファイルをD&Dした時にファイル選択ダイアログを表示するように
    します。拡張編集を使う場合は関係ありません。
    編集ファイルが閉じられる時に確認ダイアログを表示する現在のファイルが閉じられるときに確認ダイアログを表示するようにします。 うっかり閉じてしまったということが起きそうだと感じる人は入れておきましょう。(入れなくともファイルが変更されているときはその旨が表示されます)
    追加読み込みしたファイルのfpsを変換しない追加読み込みしたファイルのフレームレートを最初に読んだものに合わせないで読み込むようにします。MP4 Expert Plugin を利用するときは必要に応じて入れるといいそうです。
    ロード時にプロファイルを
    一時プロファイルに複製して使用する
    ロード時にプロファイルを一時プロファイルに複製してから使います。これにチェックを入れておくと しっかり設定したプロファイルを書き換えてしまって呆然とすることがなくなります。
    ロード時に29.97fpsに近い
    ものは自動的に29.97fps
    に変換する
    ロード時にフレームレートが29.97fpsに近いものは自動的に29.97fpsに変換してから読み込むようにします 中途半端なフレームレートになっているものには有効です。
    ロード時に映像と音声の長さが0.1秒以上ずれているものは自動的にfps調整するロード時に映像と音声の長さが0.1秒以上ずれているものは自動的にfps調整してから 読み込むようにします。入れてみてもいいと思います。 (個人的には信用していないのでAVIADJSTを使って入力するAVIファイルの調整を行っています。)
    編集プロジェクトロード時に
    現在のプロファイルの設定
    を反映させる
    プロジェクトロード時に保存されているプロファイル設定を読み込まずに 同名の現在のプロファイル設定を使うようにします。一時プロファイルの場合はそのまま読み込みます。 違うプロファイル設定を反映させても大丈夫だと思うのならチェックを入れればいいと思います。
    関連ウィンドウ同士を移動時にスナップする関連ウィンドウを移動するときや他の関連ウィンドウのデスクトップの端にスナップ
    します。メインウィンドウを移動するときは隣接している関連ウィンドウの全てを移動
    するようになります。
    つまり、メインウィンドウの周りにいる拡張編集ウィンドウや再生ウィンドウを移動させるとメインウィンドウ等にくっつきます。 チェックを入れて試してみて下さい。
    次に『システムの設定』の3つ下にある『入力プラグインの優先度の設定』をクリックします。すると次のようなウィンドウが開くと思います。
    入力プラグインの優先度の設定ウィンドウ
    ここで次のような優先度の順番に並べ替えます。(ニコニコ動画まとめwikiより)
    1. AVI/AVI2 File Reader, WAVE読み込み(AviUtlのデフォルト)
    2. その他のビデオ入力系
    3. AviSynthスクリプトリーダー系
    4. VFAPI系
    5. AVI読み込み(AviUtlのデフォルト)
    6. DirectShowFilter系
    並べ替えると図のようになります。
    入力プラグインの優先度を変更した結果
    ちなみに『必要なソフトウェアをダウンロードする』を最後までやった人の場合はこうなります。
    前のページで最後までやった人の場合
    次は一番重要といっても過言ではないフィルタの順序を設定します。まず、上部メニューから『設定』→『フィルタ順序の設定』→『ビデオフィルタ順序の設定』 の順にクリックします。すると次のようなウィンドウが出ると思います。
    フィルタの順序ウィンドウ
    重要な設定ですが人によって順番は様々です。最後は自分で調整するのがいいと思います。それでも大体の順序は存在するのでそれを列挙しておきます。
    • インタレースの解除は前半で行う
    • 重いフィルタは前半で行う
    • 色調補正は後半で行う
    • ノイズ除去は後半で行う
    • クリップやリサイズは後半で行う
    これを基準にして次の図のように設定しました。
    フィルタの順序を変更した結果
    次に色変換の設定を行います。まず、上部メニューから『設定』→『色変換の設定』の順にクリックします。ここの『入力』を『BT.601』から『自動』に しておきます。ここの『AviUtlと色空間のまとめ』という 項目に設定のことが書いてあるので不安な人は参考にしてみて下さい。
    以上で初期設定は完了です。次は動画編集をしていきます。
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